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アルトワークスのエンジンに採用の高タンプル吸気ポートとは? [エンジン]

アルトターボRSにも採用されている
高タンブル吸気ポート。


カタログなどでは
「燃焼効率を高めながらノッキングも制御する」と

書いてありますが

実際にどんなメリットがあり
どのように作用するのか気になっている人も多いかと思います。



そこで今回「高タンブル吸気ポート」の仕組みを解説したいと思います。



高タンブル吸気ポートの仕組みやメリットは?


普段、私たちが使っている自動車のエンジンは
始動後から水温が安定するまで

燃焼特性に違いがありますが


これはエンジンが冷えている状態では
燃焼が安定しないという特性を抱えているからです。


その為、エンジンが温まるまでの間
燃料の噴射量を多くし

濃い混合気(燃料と空気が混ざった状態)を使って
燃焼状態を安定させていました。


しかし、これだと環境の観点から
デメリットでしかなく


濃い混合気を使うことで
CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)の排出量を
増加させてしまう原因にもなってしまいます。


そこでスズキは空燃比(燃料と空気の比率)を
必要以上にリッチ化(濃く)することのないように

「高タンブル吸気ポート」を採用しています。



高タンブル吸気ポートとはシリンダーヘッドの吸気ポートで
混合気が縦渦(タンブル)を発生するように設計されたもので


tec1_1[1].gif

縦渦(タンブル)によってエンジンが冷えた状態でも
混合気に強い乱れを作り

そこに点火プラグで着火させることによって
結果的に始動直後でも比較的薄い混合器でいいことから

COやHCの排出量を減らすことが可能になりました。


また縦渦(タンブル)は燃料の
不完全燃焼を防ぐメリットもあり


完全燃焼に限りなく近づけることも確認されています。



これによって対ノッキング(異常燃焼)も抑制し
エンジン全体のトルク向上にも一役買っていることで

結果、燃費が向上するということになります。



この技術は環境性能向上のためのものですが
トルクや燃費の面でもメリットがあるようですよ。


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